クラブ・メランコリー

小賢しい事を考える頭のオンオフ切り替えができるようになりたいお兄さんのブログ

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ハルジオン

Author:ハルジオン
こないだ22歳になったけどアイコンは「20歳」と表記されたままのお兄さん。

もう永遠の18歳でいいよ。
あ、それだと酒飲めない!

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    LOAD TO 紅魔館・序

    2009/01/13(火) 23:29:02

    ということで、書いてるところまでアップします。

    タイトルの通り東方です。

    あ、そうだ。zip。

    詰め合わせ2
    詰め合わせ3

    パスはhaljionでいいはず。

    では、SSは続きからどうぞ。




     彼女は、気がつくとそこにいたのであり、それまで自分が何をしていたかとか、どういう人物であったかは全然わかっていない。
     わかっているのは、何故か知っている自分の名前は忌み嫌われるものであり、自分はそれにより嫌われるのを恐れているということだけ。
     世界を救ったとか、皆に頼られるリーダーだとか、中心人物を差し置いて周りの人間に慕われていたとか。
     そんなおぼろげな記憶があったりはするのだが、これは自分じゃない誰かの記憶が自分のものとして刷り込まれているためだというのは理解している。
     しかしながらさまざまな人生の記憶を持つ彼女は生まれながらに悟りを開き、仙人としての生を受けた。
     何も肩書きがないのは心もとないので、しばらくの思案の後に仙人として生きることを決めた。

    1・暗夜行路
    「そうと決まれば、まずはこのあたりを仕切る方にご挨拶をしないと」
     こういった結論が出れば話は早い。
     仕切っている人物というのは、一際大きな屋敷に住んでいるものだというのがセオリーだ。
     幸い、それらしき場所も見かけたのでそこを目指すだけでいい。
    「ところで……。今は夜だったでしょうか?」
     あたりを見回す。彼女は首をかしげた。
     確かさっきまでは、明け方の爽やかな風が吹いていたような気がするのに。
    「あら、この世界はいつだって夜じゃない」
    「……それはあなたの周りだけだと思うのですが……」
     原因は、目の前にいる妖怪だ。
     妖怪を中心に、闇が広がっている。本来はここまで闇を広げることもないのだろう。いわゆる臨戦態勢のようなものだと彼女は察知した。
    「……穏やかな視線ではないですね」
    「空飛ぶ巫女は、夜に出歩くような人間は食べてもいい人間だって言ってたの」
    「一応、人間ではないのですが……」
    「じゃあ何?」
    「仙人です。人とはかけ離れた力を持っているんですよ?」
    「そーなのかー」
     合点がいったように、気持ちのいい相槌を打つ妖怪。
    「それにですね、あなたの周りだけなんですよ? いつも夜になっているのは。少しは力を落として、明るい世界を歩いてみてはどうでしょう?」
    「お化けがでないロマンチックじゃない時間はお昼?」
    「そういうことです。では、見逃してくださいね?」
    「でも。目の前のご飯を見逃すほど馬鹿じゃないつもりよ?」
    「……やれやれ。人じゃないって言ってるのに……」
     少し大げさに肩をすくめると、彼女は懐からカードを取り出す。
    「煙符『開かない玉手箱』」
     これも刷り込まれた記憶。
     身を守るのは、弾幕。
     それを宣言するカードを用いて、自己防衛の手段とするのがこの世界の決まりらしい。

    2・氷の湖
    「この湖の向こう岸に見えるお屋敷が、責任者の家でしょうね」
     にしても、広い湖である。向こう岸にある洋館とて相当な大きさであるにもかかわらず、それがかすんで見える。
    「いや……かすんで見えるのは距離じゃない……結界の類みたい……知覚錯乱系かしら……」
    「ふふふ、それはね。さいきょーのアタイを恐れてのしょぎょーと言われてるわ!」
    「んー……面倒ですね。はずし方はわかるけど、結構色々な手順が必要みたいだし……。なかなかの実力者が張った結界ですね。こりゃ」
    「その強力さといったら、さいきょーであるアタイが湖の外側で遊ばねばならないほどなのよ」
    「ああ、水と火の術式で蜃気楼を見せているんですね。そこに精神錯乱の単純な結界を施して……」
    「さっきからブツブツうるさいのよ!」
    「……うるさいのはどっちでしょうか……」
     独り言のようにつぶやくと、さっきから思案の邪魔をする氷精の方を向く。
    「どちら様でしょうか?」
    「人に物を聞くときは、まずは自分からよ!」
     それは名前だけだろうと、内心で突っ込む。頭は良くないようだ。
    「ええと、申し訳ありません。名前を名乗ってはいけないことになっておりまして……」
    「そっか。あたいチルノ!」
    「チルノさんですか。チルノさんは、この結界について何かご存知なのでしょうか?」
    「わかんない!」
     話にならなかった。
    「でもね、この霧の中を突っ切ろうとすると何をしようとしていたのか忘れちゃうの。そんで引き返しちゃうの」
     それは、チルノと面識のある者がこのことを聞いても『それはお前の頭が悪いからだろう』と一蹴してしまうような内容であった。
    「なるほど……」
     しかしこの世界に来たばかりの彼女は、その言葉を深く吟味する。
     見た目の通り素直なこの氷精が、嘘を吐くとは考えにくい。
     感じたことを、素直にこうして話しているのだ。そこに答えがあるはずと。彼女は思案をめぐらせる。
    「……ということは、蜃気楼を見せた上でやはり知覚錯乱系の術式ですね。うん。これならいける」
     対策を練り上げ、チルノに向き直る。
    「ありがとうございました。おかげで先に進めます」
    「礼には及ばないのよ!」
     そういうチルノから、何かよろしくない雰囲気が漂う。
    「ここから先に進みたければ、このさいきょーのアタイを倒してからいくのよ!」
    「あー、結局こうなるんですか」
     そういう間にも、チルノはカードを取り出して叫ぶ。
    「アイシクルフォール -Easy-!」
     この距離では避けきれない。覚悟を決めた彼女だったが、チルノの放った弾幕は彼女の背後から発生し、そのまま通過していった。
    「……私の後ろに撃ってどうするつもりだったんでしょうか……」
    「あ、アタイの弾幕の隙を見破るとはなかなかね!」
    「流符『洗濯物>桃』」
     威力の低い弾を大量に発生させ、密着状態のチルノを押し流す。
    「アタイってばさいきょーねー!」
     捨て台詞すらどこか頭が悪い。ため息混じりに頭を押さえ、結界突破の術式を練り始める。
    「またどこかで会う気がしますね……」
     緑髪の妖精が慌てた様子で、チルノの流されていった方へ飛んでいくのが見えた。
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